ダブリン大学(University College Dublin)発のスピンアウトで、量子プロセッサを標準的なCMOS半導体プロセスでシリコン上に作る。汎用ファウンドリで製造するプロセッサ「UnityQ」を用い、既存データセンターのラック、通常の電源と冷却のまま設置できる量子サーバーを製品化した。専用の冷却室や大がかりな設備を要さず、標準のコンセントから給電できる点を特徴に挙げる。想定用途は分子シミュレーション、量子AIの学習、最適化問題、モンテカルロ計算。2025年に「Bell-1」を発表し、現行製品「RacQ」は出荷段階にある。拠点はダブリンのNexusUCD。
創業の背景
Equal1 はダブリンに拠点を置く量子コンピューティング企業で、量子研究、CMOSシリコン設計、システム工学を組み合わせて、量子計算を「データセンター向けのラック型インフラ」として提供することを目的としている。同社は、最難関の問題を解くには量子が研究室の外に出て、購入し運用し拡張できるインフラになる必要があると説明している。CEO の Jason Lynch 氏は創業時の構想を、専用ラボや専門チームがなくても組織が量子計算を使えるようにする「民主化」だったと述べている。