分散型エネルギー資源

Distributed Energy Resources (DER)

配電系統の末端に分散して設置される小規模な発電・蓄電・需要側資源の総称である。屋根置き太陽光発電、蓄電池、電気自動車、需要応答に対応する機器、スマートメーターなどを含み、個別かつ集合的に制御することで配電系統の運用や柔軟性の確保に活用される。

詳細

概要

分散型エネルギー資源(DER)は、送電系統の中央電源ではなく、配電系統の需要家側に分散して設置される柔軟な電力資源を指す。米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は具体例として、屋根置き太陽光発電、蓄電池、電気自動車、需要応答に対応する機器、スマートメーターを挙げている。

技術的な要点

DERは数量が多く所有者も分散しているため、個々の機器としてだけでなく、集合体(アグリゲーション)としての制御が前提となる。NRELは、多様で分散したDERを個別および集合的に管理する仕組みとして分散型エネルギー資源管理システム(DERMS)を挙げ、最適化ツール、制御アーキテクチャ、DER解析がその構成要素になるとしている。逆潮流による電圧上昇や配電線の容量制約など、系統側の物理的制約を踏まえた協調制御が課題となる。

産業での位置づけ

DERの普及は、電力会社にとって配電系統運用上の新たな手段をもたらす一方、可視化と制御の仕組みがなければ運用の不確実性を増やす要因にもなる。系統の柔軟性、信頼度、レジリエンスの向上を狙って、DERの計測・予測・制御に関わる技術と事業が形成されている。