ライフサイクルアセスメント

Life Cycle Assessment (LCA)

製品やサービスの原料調達から廃棄までの環境影響を定量評価する手法。ISO 14040が原則と枠組みを定め、目的および調査範囲の設定、インベントリ分析、影響評価、解釈の四段階で構成される。機能単位やシステム境界の置き方によって結果が変わる点に注意を要する。

詳細

概要

ISO 14040:2006は、ライフサイクルアセスメント(LCA)の原則と枠組みを定めた規格である。同規格はLCAを、目的および調査範囲の設定、ライフサイクルインベントリ分析(LCI)、ライフサイクル影響評価(LCIA)、ライフサイクル解釈の四つの段階として示し、報告とクリティカルレビュー、LCAの限界、各段階の関係についても規定している。

技術的な要点

ISO 14040は枠組みを定める規格であり、LCAの手法そのものを詳細に記述せず、個々の段階の方法論を指定しない点に注意が必要である。実務では機能単位の定義、システム境界の引き方、副産物への配分方法によって結果が大きく変わる。同じ製品でも前提が違えば数値が一致しないため、比較を行う場合は前提条件の一致が必須になる。気候影響だけを見る場合はカーボンフットプリントと呼ばれるが、その場合も水消費や資源枯渇などの他の影響とのトレードオフが隠れる可能性がある。

産業での位置づけ

新素材や新プロセスを扱うディープテック企業では、従来品に対する削減効果をLCAで示すことが顧客の採用判断の前提になる。政策側でもSAFの適格性判定や製品規制の根拠としてLCAが使われており、算定の透明性が事業リスクに直結する。