ニューロモジュレーション

Neuromodulation

標的部位へ電気的または薬理学的な作用因子を直接送達し、神経活動を変化させる技術の総称。国際ニューロモジュレーション学会は、神経刺激装置が脳・脊髄・末梢神経に電極を適用する形で用いられると説明している。慢性疼痛やパーキンソン病など幅広い疾患が対象となる。

詳細

概要

国際ニューロモジュレーション学会(International Neuromodulation Society)の解説によれば、ニューロモジュレーションは神経に直接作用する技術であり、電気的または薬理学的な作用因子を標的部位へ直接送達することによって神経活動を変化させる(モジュレートする)ことを指す。

技術的な要点

同学会によれば、作用の仕方は大きく2つに分かれる。ひとつは神経を能動的に刺激して自然な生体応答を引き起こす方式、もうひとつは標的部位に微量の薬剤を直接投与する方式である。電気刺激では、発生器から神経へ低電圧の電流が流れ、痛みの信号を抑制するか、それまで失われていた神経インパルスを生じさせる。埋め込み型ポンプによる薬剤送達では、薬剤が体内で代謝され標的に到達するまでの経路をたどる必要がないため、より少ない用量で投与できる。神経刺激装置は、脳・脊髄・末梢神経に電極を適用する形で用いられる。

産業での位置づけ

同学会は、ニューロモジュレーションが身体のあらゆる領域に作用し、頭痛から振戦、脊髄損傷、尿失禁に至るまでほぼすべての疾患や症状を治療対象としうるとしている。具体例として慢性疼痛、パーキンソン病、骨盤領域の疾患、および人工内耳による聴覚の回復が挙げられている。