Ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase/oxygenase (RuBisCO)
リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼの略称で、光合成における無機炭素の同化を担う酵素である。二酸化炭素をリブロース-1,5-ビスリン酸に付加してカルビン回路へ導く反応を触媒する。
文献では、光合成を行う細胞にきわめて高濃度で存在するため「世界で最も存在量の多いタンパク質」とみなすべきだと述べられている。C3植物では可溶性の葉タンパク質のうち最大で50%程度、葉の全窒素の20〜30%を占めるとされる。すなわちルビスコは触媒であると同時に、植物にとって大きな窒素の貯蔵体でもあり、老化時にはこれが分解されて他組織へ再配分される。名称のとおりカルボキシラーゼ活性に加えて酸素添加酵素としての側面も持つ。
可溶性が高く必須アミノ酸を広く含むことから、葉や水生植物から抽出した分離タンパク質を食品素材として用いる試みが進む。緑色色素や苦味成分を除去しつつ、乳化や起泡といった機能性を保つ抽出・精製プロセスの設計が課題となる。
酵素としての反応速度は他の代謝酵素に比べて遅く、必要量を確保するために大量に発現していることが、素材として大量に取り出せる背景にある。