太陽同期軌道

Sun-Synchronous Orbit (SSO)

衛星の軌道面と太陽方向の関係が年間を通じてほぼ一定に保たれる地球周回軌道。衛星が赤道を横切るときの地上の地方太陽時が常に同じになるため、地表に当たる太陽光の角度がそろい、異なる時期に撮影した画像を直接比較できる。高度に応じた軌道傾斜角を選ぶ必要があり、極域付近を通る逆行軌道になる。光学地球観測衛星の標準的な軌道である。

詳細

概要

太陽同期軌道は、衛星の軌道面と太陽の方向の関係が一年を通じてほぼ一定に保たれる地球周回軌道である。NASAの解説によれば、この軌道の衛星は、いつどこで赤道を横切っても地上の地方太陽時が常に同じになる。地球観測衛星Terraは赤道通過時刻がおよそ午前10時30分に保たれている。

技術的な要点

太陽同期を成立させるには、高度に応じた軌道傾斜角を選ぶ必要がある。NASAは、高度100kmの衛星が太陽同期軌道を維持するには軌道傾斜角96度が必要だと説明している。傾斜角が90度を超えるため、極域付近を通る逆行軌道になる。NASAは、この軌道が科学観測に必要な理由を、地球表面に当たる太陽光の角度をできるだけ一定に保てるためだとしている。地球観測衛星Aquaは高度約705kmを飛行している。

産業での位置づけ

照明条件がそろうことで、同じ地点を何年にもわたって撮影した画像を直接比較でき、実際には起きていない変化を見誤る事態を避けられる。NASAはこの一貫性を科学利用の前提として挙げている。光学センサによる地球観測を事業とする場合、撮像時刻の一貫性はデータ商品の品質に直結するため、この軌道が事実上の標準になっている。