Ultra Ethernet

Ultra Ethernet (UEC)

AIおよびHPCの大規模ワークロードに対応することを目的として、Ethernetを基盤に策定されている通信スタックの仕様である。個別のプロトコル改良ではなく、相互運用可能で高性能な完全な通信スタックを対象とする。策定はUltra Ethernet Consortiumが行っている。

詳細

概要

Ultra Ethernetは、大規模なAIおよびHPCのネットワーク需要に応えることを目的として、Ethernetを基盤に策定されている通信スタックの仕様である。策定主体であるUltra Ethernet Consortium(UEC)は、Ethernetをベースとしたオープンで相互運用可能な高性能の完全な通信スタックアーキテクチャを提供することを掲げており、Linux Foundation傘下のJoint Development Foundationプロジェクトとして運営されている。

技術的な要点

仕様は個別のプロトコル改良にとどまらず、一連の通信スタック全体を対象とする。性能面での重点は、帯域、遅延、テールレイテンシ、および規模の拡張性の改善にあり、機能面では複数経路を用いた転送(マルチパス)、輻輳管理、設定の容易さが主要な検討項目とされる。想定する適用領域は、大規模HPC、GPUのスケールアウト網を含む大規模AI、およびクラウド上のAI/HPCである。仕様はバージョン番号を付して公開・改訂されている。

産業での位置づけ

スーパーコンピュータ向け専用インターコネクトに匹敵する性能を、Ethernetの普及度とコスト、およびクラウドデータセンタ並みの拡張性のもとで実現することを狙いとして掲げている。AI学習クラスタの規模拡大に伴い、専用インターコネクトと標準Ethernetのいずれを採るかという選択が生じており、標準化側からの回答と位置づけられる。