トロピック

Tropic

ゲノム編集でバナナや米を改良する英ノーリッチの育種企業

概要

熱帯作物を対象に、独自のGEiGSプラットフォームなどゲノム編集技術を用いて品種を改良する。GEiGSは、ゲノム編集の精度とRNAiによる遺伝子サイレンシングを組み合わせた手法である。主力はバナナと米で、切っても褐変しないバナナは日本とブラジルで承認を取得した。ほかに緑色を保つ期間を12日延ばして輸送段階のロスを減らす品種や、パナマ病(TR4)に耐性を持つ品種を2027年からの商業展開に向けて開発する。苗の増殖事業Rahan Meristemを買収し、育種から苗の供給までを自社で担う体制を整えた。本拠はノーリッチ・リサーチパークに置く。

創業の背景

Tropicは、科学者で起業家のEyal Maoriと、アグリテックの起業家で元海軍艦長のGilad Gershonが2016年末に共同創業した、英国ノーリッチ拠点の企業である。熱帯地域の農家が直面する固有の課題を、先端の遺伝子技術で解決することを目指した。初期はコーヒーに注力し、インスタントコーヒー向けの高収量品種や、脱カフェイン処理を減らせる天然の低カフェイン品種を研究した。2017年には主食となる作物へ対象を広げ、バナナと米に取り組むようになった。バナナのゲノム編集に関する知見が乏しかったため、多くの工程を一から開発したと同社は説明している。

出典: tropic.bio / tropic.bio

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