Cultivated meat
動物の組織から採取した細胞を体外で増やし、食肉に相当する製品へ加工したもの。米国FDAは製造工程を四段階で説明している。動物を傷つけずに組織から細胞を採取して将来の利用に備えたセルバンクを作る段階、セルバンクから少数の細胞を取り出し適切な栄養を供給する厳密に制御・監視された環境で増殖させる段階、成長因子や栄養素を加えて筋肉・脂肪・結合組織の性質へ分化させる段階、分化した細胞を収穫し通常の食品加工の方法で処理する段階である。
FDAの上市前相談は任意の手続きであり、事業者は細胞株、製造管理、使用する全ての投入物に関するデータを提出して評価を受ける。評価の対象は最終製品の組成だけでなく、細胞株の由来と性質、培地成分、成長因子といった工程の入力側にも及ぶ。FDAは2022年11月に最初の相談を完了し、完了した相談の一覧を公開している。
米国では2019年のFDAとUSDA-FSISの正式な合意により、FDAが細胞の採取、セルバンク、増殖と分化を所管し、収穫段階でUSDA-FSISへ監督が移る。家畜・家禽のと畜に相当する収穫工程とその後の加工はUSDA-FSISの管轄という既存の区分に沿った整理である。規制の窓口が二つに分かれるため、事業計画では両当局の手続きを別々に見込む必要がある。