分子病理検査の前工程である腫瘍組織のマクロダイセクション(切り出し)を自動化する装置 Tissector を開発・販売する。スライドの高解像度撮像、画像の位置合わせ、高精度ロボットを組み合わせ、手作業では判断がばらつきやすかった採取領域の選定と切り出しを機械化し、検体間のクロスコンタミネーションも抑える。製品は処理量重視の High Throughput、卓上型の Table Top、領域指定用の Annotation Suite の3構成。がん検査を手掛ける分子病理・診断ラボが顧客で、米国を中心に15施設以上で稼働する。本社はアイントホーフェン。
創業の背景
Xyall はオランダのアイントホーフェンに本社を置き、2018年8月にGuido du Pree氏とHans van Wijngaarden氏が設立した。両氏はPhilips Healthcareの上級経営陣として同社のデジタル病理事業の立ち上げに携わっていた。du Pree氏によれば、デジタル病理の分野で活動する中で、顧客から組織の切り出し工程も自動化できないかと繰り返し求められたことが着想の発端である。分子診断の検査で腫瘍組織を選ぶ作業は手作業に頼り、主観的で誤りや交差汚染の恐れがあるうえ、検査技師が世界的に不足していることを課題として取り組んでいる。