二重特異性抗体

Bispecific Antibody (bsAb)

2つの異なるエピトープまたは抗原を認識するよう設計された抗体。単剤の混合では得られない機能を、2つの結合部位を1分子に連結することで実現する。

詳細

二重特異性抗体(bsAb)は「2つの異なるエピトープまたは抗原を認識するよう設計された分子群」と定義される。単一の抗原・エピトープにしか結合しない従来のモノクローナル抗体とはこの点で根本的に異なる。

本質的な利点 — 2つの結合特異性が1分子内で物理的に連結されることにより、個々のモノクローナル抗体を単に混ぜただけでは達成できない新しい機能が生まれる。

作用機序の分類

  • 時間的機序 — 2つの結合が順番に起こる
  • 空間的機序 — 2つの結合が同時に起こる。エフェクター細胞と標的細胞を橋渡しするT細胞エンゲージャーなどが該当する

2本の腕の協調が必須となる設計は obligate bsAb と呼ばれ、抗体カクテルでは代替できない性質をもつ。

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