衛星や探査機とレーザで通信・測距を行う地上設備である。望遠鏡、レーザ光源、光子検出器で構成され、雲の影響を避けるため高標高地に置かれる。欧州宇宙機関の光地上局は静止軌道・低軌道の衛星や月との光リンクを確立している。雲による遮断が可用性の制約となるため、複数地点への分散配置が前提となる。
米航空宇宙局(NASA)グレン研究センターによれば、物体が自由落下しているときに生じる状態である。国際宇宙ステーションの中で物体が浮いて見える状態は一般に「無重力(0g)」と呼ばれるが、同センターはより正確には微小重力(1×10のマイナス6乗g)であるとする。重力が消えるのではなく、物体も宇宙飛行士も宇宙ステーションも同じ割合で落下し続けているために浮いて見える。地上では落下塔や放物線飛行の航空機で短時間の微小重力を作る。
ロケットエンジンなどの推進機関の効率を表す指標で、発生する推力を推進剤の重量流量で割った値である。単位系によらず秒の次元をもち、同じ質量の推進剤からより大きな推力を得られる機関ほど値が大きい。推進方式の比較や設計初期のエンジン規模の見積りに使われる。
円環状のチャンネルに磁場をかけてプラズマを生成し、キセノンイオンを電界で加速して推力を得る電気推進機。化学推進より排気速度が大きく推進剤の消費が少ない一方、推力は小さい。秒速10kmを超える高速ジェットを生成でき、衛星の軌道遷移や深宇宙探査の主推進に用いられる。
放射性同位体の崩壊熱を用いて宇宙機の運用に必要な電力を作る原子力技術である。米航空宇宙局(NASA)は、放射性同位体電源を熱によって宇宙機を動かすための電力を生み出す原子力技術の一種と説明し、プルトニウム238の自然な放射性崩壊を熱源とすると述べている。日射、温度、荷電粒子放射線、厚い雲や塵といった条件の変化にほとんど左右されずに長期のミッションで連続して動作する点が特徴で、余剰熱は極寒環境で機器を動作させるためにも使われる。
複数の小型衛星が1機のロケットの打上げ能力を分け合う方式。専用のディスペンサに衛星を積み重ね、同時に軌道へ投入する。1機あたりの打上げ費用が下がるため、小型衛星の事業者は専用ロケットを確保しなくても軌道に到達できる。ただし投入軌道と打上げ時期はロケット側の計画に従うことになる。
宇宙機が目標物体に接近し、至近距離で相対位置と姿勢を保ちながら行う一連の運用を指す。遠距離の接近から近傍での相対航法、捕捉やドッキングまでを距離帯ごとの段階に分けて扱い、光学カメラやLIDARなどの相対航法センサと機上の自律航法を組み合わせて実施する。
電力をレーザー光に変換して空間を伝搬させ、受電側の光電変換素子で電力に戻す無線電力伝送方式である。送電側のビーム整形と捕捉・追尾・指向機構、受電側の光電変換効率が性能を決める。配線を敷設できない宇宙機や無人機への給電手段として研究されている。