産業機器やシステム間でデータをやり取りするための、プラットフォーム非依存のサービス指向アーキテクチャ。従来の OPC Classic 各仕様の機能を一つの拡張可能な枠組みに統合したもので、IEC 62541 シリーズとして国際規格化されている。情報モデルにより機器の構造と意味をあわせて表現できる。
部品の形状、姿勢、位置、振れに関する許容範囲を記号で指示する体系。ISO 1101:2017 は製品の幾何特性仕様(GPS)の中核規格として、工作物の幾何仕様のための記号言語とその解釈規則を定義し、幾何仕様の基礎を与える。図面のほか3D CADモデル上の指示にも対応する。
付加製造(3Dプリンティング)の技術を用いて、建築物や土木インフラの構造部材を造形する製造方式である。セメント系材料を対象とする国際規格ISO/ASTM 52939が、造形プロセスと品質保証の要求事項を規定している。型枠を用いない自由な断面形状の設計が可能になる。
プローブで被測定物表面の座標を取得し、寸法や幾何公差を評価する測定機。ISO 10360-2:2009 は、接触式プローブを点測定モードで用いる直交座標形CMMを対象に、製造業者が示す性能を確認する受入試験と、使用者が性能の維持を確認する定期的な再検証試験を規定している。
評価対象の粗さ曲線について、基準長さ内の高さ座標の絶対値を平均した値。断面曲線にガウシアンフィルタをかけて粗さ曲線を求め、基準長さごとに算出する。表面粗さを表す最も基本的なパラメータで、現行の規定は ISO 21920-2:2021 にある。
ノズルから供給した材料を、レーザや電子ビームなどの指向性エネルギーで溶融しながら対象面に堆積させ、層を積み上げる積層造形方式。金属粉末はシールドガスとともにノズルから流出し、ビームで加熱された面に接触して溶融、凝固して層を形成する。粉末床を敷かず対象物の表面に直接材料を供給する点が特徴である。
実験の計画段階で因子と水準の組み合わせを体系的に設計し、限られた試行回数から妥当かつ客観的な結論を導く統計的手法である。工程変数を意図的に変化させて応答への影響を観測し、主効果と交互作用として推定することで、実験労力あたりの情報量を最大化する。
工作機械をコンピュータで制御して切削などの加工を行う方式である。NCは Numerical Control(数値制御)の略で、コンピュータを内蔵する現在の工作機械ではNC加工とCNC加工を区別しない。複雑な加工プログラムの作成にはCADやCAMのソフトウェアが用いられる。用語は ISO 2806 が国際的に定めている。
事業計画・物流の階層と工程制御の階層の間で、製造オペレーションを管理・実行する情報システム。IEC 62264 シリーズが企業システムと制御システムの統合のためのモデルと用語を定め、第3部がレベル4とレベル2の間に位置する製造オペレーション管理の活動モデルを規定する。
実在する製造要素をデジタルに表現し、観測データと同期させて分析や制御に用いる仕組み。ISO 23247 シリーズが製造向けデジタルツインの枠組みを国際規格として定めており、用語と要求事項、参照アーキテクチャ、製造要素のデジタル表現、情報交換を各部で規定する。
電解液中の金属イオンを局所的に電析させて金属構造を作る積層造形。作用極(基材)で金属イオンを還元し、対極で補充する電気化学セルとして構成する。レーザー方式と異なり高温で溶融させる必要がなく、熱工程が不要なため装置を安価かつ安全にできるとされる。
3つの直進軸に2つの回転軸を加えた5軸を同時に制御し、工具と被削物の相対姿勢を変えながら削る加工方式。ISO 10791-7:2020 は3軸から5軸までの同時加工軸を持つマシニングセンタを対象とし、附属書Aで5軸マシニングセンタ用の自由曲面試験片を規定している。
部品の設計を洗練させて性能を高める手法として広く用いられる構造設計の方法である。最適化の過程で部品の性能を評価するために有限要素解析を何度も反復する必要があり、計算負荷が大きい。近年は機械学習でこの負荷を緩和する手法が検討されているが、従来は二次元で低解像度の問題に示された例が主である。
工作機械が主軸回転や軸移動、環境温度の変化によって生じる熱変形を測定し、指令位置に反映させて加工精度を保つ技術。ISO 230-3:2020 は、環境温度変化による誤差と、主軸回転・直進軸移動・回転部品の運動に起因する熱変形を求める試験手順を定めている。
対象を傷つけることなく、材料・部品・構造物に欠陥がないかを評価するための科学的な検査手法群と、その専門分野である。米国非破壊検査協会(ASNT)はこう説明し、認められた手法は16に及ぶとする。広く用いられるものとして、電磁気検査、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、放射線透過検査、超音波検査、目視検査の6手法を挙げている。
パルス幅が数十から数百フェムト秒(1fsは1000兆分の1秒)のレーザーを用いる加工方法である。理化学研究所は、パルス幅が極めて短いため非常に高いピークパワー(パルスエネルギー/パルス幅)を持ち、集光することで1平方センチメートル当たり数十ペタワットのピーク強度が容易に得られ、その結果、加工領域周辺への熱影響を排除した高品質加工を実現すると説明する。加工はアブレーション、すなわち固体表面がプラズマ化して原子・分子・クラスターが蒸発し表面が削り取られる現象による。
材料を層ごとに積み上げて部品を作る製造方式の総称である。米国国立標準技術研究所(NIST)は、材料を削り取る加工や型に流し込む成形とは対照的に、層ごとに積み上げて部品を製作する工程と説明する。工程は粉末床溶融結合、指向性エネルギー堆積、材料押出、液槽光重合、結合剤噴射、材料噴射などに分かれ、金属・高分子・セラミックス・複合材料などが対象になる。
敷き詰めた粉末材料の層に高出力レーザまたは電子ビームを照射し、選択的に溶融・融合させる積層造形方式。粉末の敷設と走査を数百から数千回繰り返して立体を作る。金属積層造形で最も広く使われ、ステンレス鋼、チタン合金、ニッケル合金などが対象材料となる。
回転する非消耗ツールを継手部に押し当て、摩擦熱で軟化した材料を加圧しながら機械的に混ぜて接合する固相接合法。ツールはショルダとピンからなり、ショルダが熱の大部分を発生させ、ピンが攪拌を担う。母材を溶融させないため、アーク溶接に伴う凝固欠陥を避けられる。
システムを独立性の高いモジュールに分割し、モジュール間の主要インタフェースに公開された合意標準を用いる設計・調達の方針である。米国防総省が主要な調達計画に適用しており、競争性の確保、技術更新の迅速化、構成要素の再利用、相互運用性の向上を目的とする。
機械の状態監視データから将来の劣化の推移を予測し、故障に至る前に保全を行う考え方。ISO 13381-1 がプログノスティクスの一般指針と要求事項を定め、正確な予測に必要なデータ、特性、プロセス、挙動を明らかにする手順と、予測手法の開発アプローチを示している。
実環境のデジタルデータを取得し、仮想的な手段で可視化する技術。レーザースキャナと写真測量を用い、点群やメッシュの3Dデータセットを生成する。
透明な供与基板に塗布した材料へレーザーパルスを照射し、その反発で材料を受容基板へ射出・堆積させるデジタル印刷技術。マスクやステンシル、ノズルを使わずに微小体積を任意の位置へ転写でき、固体・ペースト・液体のいずれにも適用される。電子実装やバイオプリンティングで用いられる。